売れる商品企画書の作り方
去年の夏に東京リゾート&スポーツ専門学園での販売促進の授業にて、商品企画のワークショップをしました。
― 学生達に今まで学んだ「物作り」の経験や知識を伝授したいのと今の流行のアイデアを学びたいという思いでやっております。
基本的なワークショップの流れ
1)自己紹介
2)自分のブランドの紹介(Etsyで日本の文字を商品にしたNippon Strokesというお店やってます)
3)生徒達が私のお店で売る商品を考える
4)生徒プレゼン
生徒達には消費者を理解してもらった後に私のお店で売れる商品を考えてプレゼンしてもらいました。
売れる商品とは?
私のショップの商品構成と消費者のペルソナを紹介した後に「売れる商品の法則」の説明をしました。
「売れているもの」を考えると大体この3つの法則があてはまります。
ありきたりのモノ x 別『切り口』
👉 伝え方・意味・用途を変える
モノに違った価値をのせることです。
プレゼントの用途での名入れサービスが一つの例です。出産祝いで子供の名前を刺繍で入れたタオル。消耗品のタオルがプレゼント用の記念品に変わりますし、想いを伝えるモノになります。
ありきたりのもの x ありきたりのもの
👉 あるものを掛け合わせる
例えば、カードケースのついた携帯ケース。別々に存在していたものを組み合わせ新しいジャンルを作る。
売れているアイデア x 違う商品ジャンル
👉 成功パターンを横展開する
アパレルで売れているグラフィックやサービスがあれば、トートバッグ、マグカップ、ステッカーなどサイズが無い商品へと展開していく。
2. 商品企画書に入れる内容
プレゼンの際には下記の情報を入れるように指示しました。
4W1Hの問いを答えながら企画書を作っていく方法です。
WHY: その商品を作る意味はなんですか? どんな問題があるから? どんな未来が待ってますか? これがあるとターゲットはどうなるのか?などWHATを作る意味を深掘りしてください。すでにそれは市場にありませんか?あるなら何が違うんですか? 会社の人に「これ必要ですか?」と言われたらなんと答えて企画を承諾させますか?
WHO: まずはなるべく細かくターゲットの情報をメモするとより分かりやすくなります。また、身近な人を想像するのも良い方法です。その人の趣味、趣向、服装、お金の使い方、旅行はどこに行くか、などなど関係ないと思える情報でもメモして考えましょう。
WHAT: ここはどんな商品かを考んて書きましょう。できる、できないは最初は考えずにこれがあるとターゲットの人はどうなるか?どんな問題が解決できるかを考えましょう。また、商品名とかデザインとか「楽しく」夢みて考えてみましょう。
WHERE: 販売先は私のお店なので、大事な点はオンラインであることと英語圏のお客様が多いということです。
HOW: 売る方法はある程度限定されていますが、宣伝方法や販売促進としてどうするか?今の時代ネットに商品をあげただけでは売れませんから、どのように発見されるか?どのようにSNSを使うかということが鍵になります。
3. 終わっての感想
「若いアイデア」をたくさん頂きました。私だったら考えないような斬新なアイデアもあったので、早速ですが、Etsyのお店で展開しているものも実はあります。オンラインショップの良い点は商品のモックアップ(写真)だけ出してみて反応を見ることができるところです。
企画書の中で学生が困ったところは『WHY』を書くところでした。消費者インサイトを取る過程が入ってないので、難しいとは思います。ただ、やはりグラフィックや流行り先行でWHATを先に考える傾向がありますね。大事なのは、この商品があることで何が解決され、どんな価値を生むのかを考えることです。
このような企画は以前にもやったことがありますが、少しのヒントや企画書のテンプレがあれば、学生は驚くほど早くアイデアを出してきます。そして、一番苦労するのは、そのアイデアをどう人に伝えるかですね。
これからインバウンドのお客が多くなる中で、欧米人に何が売れるかを考えることは大事なテーマだとも思いました。今後もまたこのようなチャンスがあれば物作りを教えていきたいと思います。